空中写真と光学衛星画像の見比べ(令和8年熊本地震)
アクセルスペース社さんが、GRUS-1(2.5m解像度)の光学衛星画像を無償で公開(こちら)してくれています。Sentilel-2よりも高解像度です。このような取組には、感謝するしかないです。ありがとうございます‼
また、毎度おなじみですが、国土地理院さんは、八代地区・熊本1~4地区すべての地区で正射画像を公開してくれました(こちら)。加えて、斜面崩壊・堆積のgeojsonデータも公開してくれています(こちら)。
さて、令和6年能登半島地震と、その半年後の豪雨災の対応の際に思ったこと。災害の発生状況を把握する際は、災害前後の2時期の画像を見比べできる環境にあることが非常に重宝されます。(令和6年能登半島地震の際は、地震の発生時期が冬であったことから、雲掛かりの少ない光学衛星画像も入手しづらかったこと。豪雨災のときは、地震後に撮影した空中写真があったことから、豪雨災後の画像との見比べが容易だったことなどが思い出されます。)
当然ながら空間解像度がよいのは空中写真ですが、災害発生の直前に空中写真測量が実施されていることは稀で、数年前の画像と見比べたのでは、今回発生した事象なのか?という確信が持てないことが悩みであります。他方で、光学衛星画像の場合は、空間解像度は空中写真に劣るものの、災害直前の画像もアーカイブされている可能性があり、時間解像度が高いことがメリットとなります。そんな中で、アクセルスペース社さんの画像は、2.5m解像度と山地災害の発生状況を把握する上で十分なほどの空間解像度があり、今回無償公開してくれた画像の取得時期が5/19と8/6ということで時期差も数か月しかありません。このことは、既に復旧事業が始まっている前年の災害箇所を過抽出してしまうというリスク/判読手間が減ります。
時間解像度の高い光学衛星画像が空間解像度も高まってくると、災害対応の迅速化においても重宝される存在となりますね。他方で、空中写真には相変わらずの良さもあって、リモートセンシングをどう複合利用していくことがよいのか、改めて考えさせられました。
それでは、アクセルスペース社さんのデータ使用条件(こちら)も踏まえつつ、少しだけ使用感をご紹介します。
比較事例1
国土地理院さんによる判読結果では、2か所の崩壊があったとされていた場所です。GRUS-1の画像によると、その1つは今回の地震の前から崩壊していたことが分かります。光学衛星画像の時間解像度がよいことで、今回の被害がどれか、ということが分かりやすくなる例です。

比較事例2
こちらは、空中写真が撮影された時間帯あるいは解像度に軍配があがった例です。おそらく今回の地震で発生したと思われる斜面崩壊ですが、ここは影が強くなる谷部分であることから、光学衛星画像では暗くなってしまい斜面崩壊の現象を確認することができなかった例となります。



