標高DEMデータから、0次谷を抽出するプラグインを公開

プラグイン

国土地理院や自治体からの高精細な標高DEMデータの公開が相次ぎ、地形を知る環境が整ってきました。一方で、DEMデータが公開されたとしても、単なる数字(標高値)の羅列でしかなく、意味を持たせた主題図に変換して、見せる力を強化する必要があります。その一つとして、CS立体図や赤色立体地図などの微地形表現図があると認識しています。

ただし、微地形表現図についても、谷や尾根が分かりやすいというメリットはありつつも、森林の伐採や路網作設などにおいて、どの谷が危険なのか、、、といった定量的な解釈は難しいという課題があります。

そこで、本作(Zero Order Basin)は、DEMデータから、接峰面(尾根だけをつないだラスタ)、谷地形(DEMと接峰面の差分から抽出した凹んだ地形)、流路(凹地の集水量を踏まえ、水流があるとみなす谷筋)、河川次数などを演算し、0次谷と流送域ポリゴンを出力できるプラグインとなっています。

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プラグイン開発の経緯

本プラグインのベースとなる技術については、農林水産省が行った研究開発委託プロジェクト「管理優先度の高い森林の抽出と管理技術の開発」において開発された0次谷を図化する手法です。ただし、このプロジェクトの成果として公表されたものは、手引書とEsri社のArcGISで使うプラグインとなっており、ある種、ユーザの裾野が広がりにくい状況にありました。

そこで、この技術を活用する利用者が少しでも増えればよいと考え、QGIS版のプラグインを作成することにしました。ただし、ArcGISとQGISのプロセッシングツールに差があり(あるいは、私の技術力不足かもしれませんが)、原作の完全再現には至っておりません。具体的には、第1段階の接峰面ラスタ生成において、DEMのリサンプリング方法を簡略化していることと、内挿をTIN(不規則三角網法)からIDW(逆距離加算法)に代替することで処理速度を高めている点です。

このように、谷抽出における多少の違いはありますが、その後のアルゴリズムは再現しておりますので、それとない成果は作れると考えております。

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