ForestGeoStudioが収益性×災害リスクの2軸ゾーニング機能を実装

Forestgeo.info開発のForestGeoStudio(解説はこちら)で作成したWEB地図について、林野庁が公表するQGISプラグイン「もりぞん」に相当するラスタ解析機能を付加することに成功しました。

これにより、地位(森林の生産力)、集材作業効率(地形の傾斜と起伏)地利(道からの距離)を基にした林業の収益性と、傾斜、地形の複雑さ、保全対象の有無を基にした災害リスクの2軸をWEB上でスコアマッピングすることができ、事業の優先度の検討や関係者との合意形成の円滑化に貢献することが期待されます。

出典)収益性と災害リスクを考慮した森林ゾーニングの手引き(林野庁、2026)

なお、解析に用いるデータは全てオープンデータであり、オンライン上で全て用意します。利用者が個別で用意するデータは一切ありません

デモサイト

こちら👉サンプルサイト/森林管理のゾーニング検討

使用上の注意/操作方法
  • 解析範囲は、表示画面もしくは、「ポリゴンを描く」又は「外部データを読込」で表示したポリゴンの範囲となります。まずは、画面を操作してください。
  • 解析には、表示中の林野庁ベクトルタイル(森林計画対象森林レイヤと全国森林資源メッシュ)を使います。レイヤパネルで表示をONにしてください。
  • WEBブラウザの処理能力の都合、一度に解析できる範囲は5㎞×5㎞くらいが限度であると感じています。他方で、解析データ(地位指数等のスコアごとラスタから、4象限の最終ラスタまで)をGeotiffで出力する機能を備えています。広域なデータが必要な方は、ForestGeoStudioで画面を数回動かしてTIFFを作り、QGISでTIFFをマージするでもよしです。
  • 最初に、地位指数の算出方法を決めます。スギ、ヒノキ、カラマツの単一樹種で森林全体の地位指数を出すこともできますし、全国森林資源メッシュを用い、スギ林にはスギ地位を、ヒノキ林にはヒノキ地位を与えることもできます。ただし、この場合ですと、広葉樹などのその他樹種は地位指数が産出されず、収益性のスコアで0となる箇所が表れます。
  • あとは、「範囲を確定して要素計算」を押します。6種類のラスタ解析を行うため、少々時間が掛かります。
  • 表示されたヒストグラムの赤線を操作し、あるいは数値ボックスの数字を修正し、スコア1,2,3の閾値を変更し、チューニングします。
  • 表示ボタンを押すと、各要素のスコアを表示でき、4象限ゾーニングを表示を押すと、それらスコアが合算されたゾーニング案が表示されます。

使用しているデータ

もりぞんプラグインでは、DEMラスタを自ら処理するとともに、道路や建物データも自前で用意する必要がありましたが、ForestGeoStudioは、これらデータを全てオンラインで受信し、解析を行います。手引きに記載があるような「都道府県の林業職でGIS操作に慣れている方を対象。作業時間、パソコンのスペックが必要。」といった心配はありません。

参考情報

もりぞんプラグインのダウンロード、手引き(解説資料)はG空間情報センターをお訪ねください。

もりぞんの開発方針は、インスタントラーメンだそうです。だとすると、もはやForestGeoStudioは、お湯もタイマーも不要なベビースターラーメンですかね。

出典)収益性と災害リスクを考慮した森林ゾーニングの手引き(林野庁、2026)

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