標高タイルから0次谷を抽出する機能を追加|ForestGeoStudio

執筆:室木直樹

Forestgeo.infoのアクセス履歴をみてみると、定期的に高いシェアを占めるものは、標高DEMデータから0次谷を抽出するQGISプラグインZero Order Basinこちら)です。災害も多い昨今ですから、公共セクターをはじめとして、多くの方に関心を寄せていただいているのでしょう。

そんな事情を踏まえ、より0次谷をより手軽に知れるようにと考え、ForestGeoStudioプラグインで作成したMapLibre GL JSのWEB地図上で国土地理院の標高タイル(DEM1A)をブラウザ演算し、0次谷を確認できるよう、ForestGeoStudioプラグインをバージョンアップさせました。

これにより、標高タイルDEM1Aがある地域に関しましては、DEM(GeoTIFF)をダウンロードし、解析しなくても、WEB地図上で0次谷を確認することができます。標高タイルのブラウザ演算、解析の手間を減らしてくれるので便利です。

デモサイト

こちら👉デモサイト/0次谷抽出機能

流路は、赤色立体地図で見やすく、CS立体図で邪魔をしない色として青色を採用、0次谷は、どちらの立体図でも見やすいよう、黄色を採用しました。

留意事項

あまり複雑な条件設定を求めることは酷なので、ユーザ側で調整できるパラメータは3種類にとどめているほか、ブラウザ処理の限界もあり、表示されるズームレベルをZ15以上としております。これよりも広域の範囲については、一度に解析することはできません。画面を動かしながら、タイルをキャッシュしていただく必要があります。

パラメータ1|流路とみなす河川次数

谷でないところまで、細かい谷筋まで流路と解析された場合は、河川次数を上げてください。初期設定は、もっとも細かい谷筋まで流路とみなす1次(いわゆる1次谷)を選択しています。

パラメータ2|流送域の幅

流路の近くまで0次谷と判定されているなあ、と感じた場合は、流送域の幅を大きくしてください。初期設定は、流路の中心から20m(両幅で40m)は流路として扱い、0次谷としない、ということになっています。

パラメータ3|0次谷とみなす集水面積の下限

水が集まらなさそうな並行斜面や、ちょっとした窪地も0次谷にされているぞ、と感じた場合は、集水面積の下限を設定してください。この値より小さい範囲からしか水が集まらないピクセルは0次谷から除外されます。初期設定は、下限を設定しない0としています。

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