ForestGeoStudioプラグインが樹冠解析(単木抽出)に対応
Forestgeo.info開発のQGISプラグイン(解説はこちら)について、DCHM(数値樹冠高)のPNGタイル等を使用し、樹冠解析(単木抽出)する機能を実装しました。
今回ご紹介する機能は、DCHMのPNGタイルがあることが条件となっており、これまでご紹介してきた機能よりも使える地域が少ないことが悩みであります。他方で、末尾のFAQのように機能実装をしておりますので、地域の事情に合いそうであれば、お手持ちの資機材で対応できそうであれば、ご利用いただけます。
デモサイト
以下の作画は、これまでの開発機能と組み合わせています。
作成した樹頂点ポイントを「📂外部データを読込」で取り込み、3Dビューにすると、ポイントデータが樹高を表したアイコンに変わります。そして、路網設計シミュレーションを実施している様子です。
なお、デモサイトは鳥取県を表示します。鳥取県はG空間情報センターにおいて、DCHMのPNG標高タイル(GSI式)とTerrain-RGB(Mapbox式)の両方が公開されています。ご活用ください。

FAQ
- DCHMのPNGタイルなんて聞いたことありません。
👉たしかに、石川県と鳥取県だけでしか公開されていません。ただ、DSMとDEMのPNGタイルを引き算してDCHMをブラウザ内で演算することもできます。つまり、DSMのPNGタイルがあれば利用できる地域は増えます。 - いやいや、DSMのPNGタイルが公開されていません…。
👉ドローン画像をSfM処理した際のDSMや自治体が公開するDSMラスタをPNGタイルに加工して使うこともできます。ドローン、python、WEBサーバがあればご利用いただけます。
※タイル加工は、全国Q地図さんのgdal2NPtile.pyを使えば一瞬です。 - 自治体が公開するDSMラスタは、鉄塔や送電線が残っている場合がほとんどです。
👉ご安心ください。最大有効樹冠高(m)を設定し、それを超える高さの地物は除外して樹頂点抽出を行いますので、一定の考慮はできます。 - PNGタイルって、種類があるんですね。
👉計算方法が3種類ほどあります。本機能では、このうち、国内での流通事例の多いPNG標高タイル(GSI式)とTerrain-RGB(Mapbox式)を選択して使えるようにしています。計算方法については、全国Q地図さんのブログをご覧ください。 - ドローン画像のDSMは楕円体高なので、ジオイド高の補正が必要ではないですか。
👉DSM-DEMでDCHMを計算する場合は、ジオイド高の補正入力欄があります。また、「国土地理院APIから取得」というボタンを押せば、自動で入力されます。 - わざわざPNGタイルを自作してまで、ForestGeoStudioでやる必要ないんじゃないですか。
👉ごもっともですが、ラスタの処理は、それ自体に時間が掛かるうえ、パラメータ調整をするたびに実行し直しとなる手間があります。他方で、本機能を使うと、リアルタイムでパラメータ調整の結果が反映され、結果的にスピーディなデータ作成を実現できます。デモサイトでお試しください。
鉄塔・送電線を除外した樹頂点抽出の例(左/除外なし、右/除外あり)


さいごに
こうした機能実装が、DCHMやDSMのPNGタイル公開を後押しできたらいいなと考えておりますが、この間にもPNGタイルを使いたいというご要望がございましたら、Forestgeo.infoが加工を承りますので、お問い合わせください。

